黒い影、暗い影(ハシブトガラス)
冬季の曇り空の散策では、高い木に位置する野鳥の姿が光量不足で暗く映ります。
なるべく陽が差す方向を意識しながら探鳥しますが、野鳥との遭遇は思った通りにはいきません。
最近、普段から私がよく通うフィールドでは、カラスが枝を咥えて松の大木の枝葉の中に消えます。
周囲からは見えないのですが、おそらく営巣しているのでしょう。
先日、そんな松の木の傍で1羽の黒い影がとまっていました。
市内では圧倒的にハシボソガラスを見る機会が多いのですが、たまにハシブトガラスも見かけます。
嘴の太さ、頭部と嘴の境界、鳴き方、歩き方が判別の目安になります。
他に、ハシボソガラスは開けた場所に巣を作り、ハシブトガラスは樹林の中に巣を作るそうです。
上記の特徴から、画像のカラスはおそらくハシブトガラスだと思います。
一方、ハシボソガラスは鉄塔や電柱に巣を作る事も多く、昨年は自宅の駐車場の傍に作られた事もありました。
2~3日で立派な(?)巣を作った手腕は見事でしたが、早々に巣は駆除されて風車みたいな物が取り付けられていました。
電力会社が対処するようですが、巣材にハンガーなどの針金が混じると停電の可能性があるそうです。
カラスも人も大変です。
散策を続けていると、後方から頭上を飛び越えて前方の木にとまった鳥の群れがいました。
距離がかなりあったのですが、とりあえず望遠レンズで鳥の種類を確認します。
暗い影でしか分かりませんが、シルエットからは連雀のようです。
逸る気持ちを抑えてゆっくりと距離を縮めようとしましたが、早々に飛び去ってしまいました。
何レンジャクだったのかが気になったので、帰宅してから画像の明度をあげて確認しました。
小さいので分かり難いですが、尾の先が赤いのでヒレンジャクの群れだったようです。
1か月ほど前に見かけた群れはキレンジャクが中心でしたので、市内には別の群れも来ているようです。
野鳥観察を始めて間もない頃は、カメラの準備やアングルに時間をかけてしまい、撮影の機会を逃していました。
とりあえず撮影しておけば後で確認ができるので、今はまず写真を1枚撮る事にしています。
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