幽霊茸と蝮草(二ホンマムシ)

清津峡遊歩道の復路の事です。

折り返し地点のある小さな池では、「ヒョロロロ~」とアカショウビンの声がしました。

割と近くで聴こえたのですが、残念ながら姿は発見できませんでした。

代わりに、3羽のカルガモを見かけましたが、早々に泳ぎ去ってしまいました。


小休止の後、片道1時間半ほどを折り返す事にしました。

標準ズームレンズに換装した後なので、存分に風景を撮りました。

清々しいほどに野鳥の姿は見なくなったので、諦めもつきます。

道中、往路では気付かなかった野草を見つけました。



重なって咲く白い花の様でした。

一瞬、キノコかと思いましたが、どうも様子が違うようです。

帰宅後に調べると、「銀竜草(ギンリョウソウ)」と呼ばれる腐生植物の一種だそうです。

菌類に寄生して養分を得ているため、光合成の必要がなく、葉緑体をもたないのだとか。

暗い森の中で白く浮かび上がる様から、別名:幽霊茸(ユウレイタケ)とも呼ばれます。

珍しい植物を見つける事が出来ました。


途中の湧き水で顔の汗を洗い流し、周囲の風景を楽しみながら歩いていた時の事です。

2メートル程先に、地面を這うマムシ(二ホンマムシ)を見つけました。



太い胴体、三角形の頭、特徴的な模様で見分ける事が出来る、有名な毒蛇です。

幸い、道の脇まで逃げてくれましたが、こちらの様子を伺ってるようでした。

正面から顔を撮ろうと試みましたが、マムシは尻尾を揺らして威嚇音を出します。

噛まれては大変なので、逃げるようにその場を去りました。


マムシに気付かずに踏んでしまったら、危うく噛まれてしまうところでした。

厚手のトレッキングシューズを履いていましたが、山道には十分な注意が必要です。


しばらく進んだ後に、蝮草(マムシグサ)も見つけました。

マムシに茎模様が似ている、生息域も同じ、有毒なのも同じ、といった特徴があります。

マムシと名の付く物に縁のある散策でした。

野鳥だけでなく、山野草にも少しずつ詳しくなりたいと考えています。


その日ばかりの野鳥観察

新潟県中越地方のバードウォッチャー(3年目)です。 山あり海あり川ありの自然に恵まれた環境で、野鳥を観察しています。 出会った野鳥を、気ままに紹介したいと思います。 【カメラ】 SONY α7 Ⅲ 【レンズ】 SEL200600G F5.6-6.3 G 【テレコンバーター】 SEL14TC