君の名は?(オオヨシキリ)
先週、瓢湖を散策中の事です。
目的のヨシゴイは割と早々に見つかりました。
早朝とはいえ、ヨシゴイやカワセミ等を目的としたカメラマンが数人スタンバイしていたからです。
散策路から見やすい位置で、蓮につかまっているヨシゴイがいました。
既に3人のカメラマンが撮影していたので、後方から静かに観察させてもらいました。
私の位置からは小さくしか写せないため、撮影は諦めます。
湖面を見つめるヨシゴイを、皆でしばらく眺めていました。
「さっきから全然動かないよ」と、前方のカメラマンの1人がため息をつきます。
その直後、ヨシゴイは飛び去ってしまいました。
他のカメラマンは「アンタが来たから飛んじゃった」と大きな声で呟きます。
2人は知り合いなのかもしれませんが、場の雰囲気が悪いと感じたので別の場所に移動しました。
もしかしたら、「アンタ」は私の事だったのかもしれません。
野鳥だけではなく人との距離にも難しさを感じます。
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湖の周囲では、オオヨシキリが「ギョギョシ!」と大きな声で鳴いています。
1羽を見つけましたが、比較的近いものの、残念ながら逆光でした。
瓢湖には多くの観察スポットがありますが、人気の場所は2~3ヶ所と決まっています。
勿論ですが、人気の場所にはカメラマンがお目当ての瞬間を狙って待ち構えています。
あまり人が多い場所は私が苦手なので、人気の少ない所を選ぶ事にしました。
ヨシゴイを探して湖の周囲を移動中、蓮の下を潜り抜けるように飛ぶ鳥を見つけました。
何の鳥なのか、わかりません。
蓮の茎にしっかりと掴まって、周囲を見渡しています。
湖の傍にある浮島と蓮の間を頻繁に行き来していました。
浮島には数羽の幼鳥が群れており、彼らに餌を運んでいる様に見えます。
蓮の葉に隠れるように飛びながら、小さな虫を捕まえていました。
おそらく、羽毛を逆立てていないオオヨシキリだと思います。
鳴かないため、口の中の色の確認も出来ませんでした。
オオヨシキリはいつも喧しく鳴いている印象のため、忍者のように潜む姿と一致しません。
それでも、蓮とともに撮影できたのは僥倖でした。
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